2006年「入谷プロジェクト」

狭小敷地に高性能賃貸マンションを、という試み。
南北側(平面左と右)に高層マンションが挟み建ち、光と風の不毛な地に計画された。
駅からは至便であるが暗く湿っぽい劣悪な条件。
施主は隠れ家的なひっそりした高密度を望んだ。
私は逆に超高性能な通風換気採光システムを導入しようとした。
勿論、コストの掛からない建築本体のフォルムによって。
道路幅は狭く通常なら斜線で4階が限度だが、ここは天空率を2段階に採用。
6+α階を可能とし隣地との距離を最大に確保。通風採光プライバシーを守り抜く。
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1階はたっぷりしたブーメラン型ギャラリー。
ぐるりと廻って手作り絵画をご覧あれ。

外部には手入れのかからない樹種の植栽によるトンネル型アプローチ空間。
入谷界隈の小さな寺院に迷い込んだようなコンセプト空間。

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2〜6階の住戸の内部プランは25uながらも食寝分離、
ベッドコーナーとテーブルコーナーを確保しつつ行き止まりにならないサークル式ミニパティオを用意。
ここは小さくてもほっと出来る空間。
コーナーエンドを出来るだけ避けることにより小さくても飽きない多彩な表情を持つ空間を準備した。
構造は一部逆梁のRC構造。
ジェット機のような高性能と手作りの寝台のような懐かしい居心地良さを併せ持つことを目指した。

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