今必要なもの、それは飽和した通常の分譲マンションではなく、
小さなワンルームのような有料老人ホームでもなく、
年をとっても安心して住める、容易に改修出来る戸建て住宅のような
分譲マンションだろう。勿論小規模の賃貸マンションでも一向に構わない。むしろこちらのニーズの方が多いかもしれない。
とりあえず高齢者対応分譲マンションとでも分類されるのか?
いやいや、可変型年齢対応集合住宅?
呼び方は何であれ、これしか出来ない、こういう人しか住めない、というのは固いコンクリート住宅が目指すものではない。
躯体は固定、百年もたせなければならないのだから、内部は可変、自由にレイアウト出来なければ意味はない。
さてさて、今後の高齢者対応マンションの目指すべき形とは、
・段差無しのバリアフリー、これ当然だが、共用廊下から入り、居室を通ってバルコニーに抜けるまでがフラット!許容20mm以内。
これで無ければ意味がない。中途半端はだめ。
勿論防水には細心の配慮。
・室内に車椅子が通れる、回転できるスペースがある、
・そして手摺取り付け可能下地とすること。
手摺は必要になれば付ければよい、さもなくば単なる邪魔物、タオル掛けになってしまう。
・バリアフリー仕上げだからと遮音しない老人ホームもあるが、これはだめ。全ての世代に対応する為に、低床タイプの遮音床仕上げ、それも磨耗に強いフローリング。
・浴室等の水廻りは一定の範囲で自由にレイアウト可能なように躯体配置とする。何処までも自由ではない。
・パイプスペースはレイアウトの邪魔にならないよう屋外に出す。それが無理ならコーナーに集中させる。
でも間違っても階下の主寝室の上にトイレなどもって来ないように・・、その為のレイアウト限定論。
・そして役に立たない巨大エントランスホールや集会施設よりも有用な介護スペース転換可能スペースを。
・屋外に入浴サービス車を横付けして利用、では情けない。
・常駐は負担になるので、近隣の医療機関と提携したネットワークと医療可能スペースの確保。
この辺りは今後の研究課題です。
・カクカクの固い空間はもううんざり。角がある、ぶつかると怪我をする、目にも優しくない、臭いも材質も重要。
・出来るだけ自然の雰囲気を取り入れる。柔らかく天然に近い素材の使用。
・廊下にも気軽に座れるベンチを、日当たりの良い場所に設置。
暑過ぎる場所も要注意・・。
とにかく私はこういうのがやりたい。
考えていこう。入居するのは我々の世代になるのだから。