■建物が出来るまで。
1つの建物を企画し実際に完成させる事は個人にとって、長く険しい一大事業です。設計事務所が応援します。以下に建物が完成し実際に使用できるまでのプロセスを記します。
● 施主の役割
● 設計者の役割(施主の代行含む)
● 施工者の役割
1)設計、申請編
● 企画設計
土地を選定し、どんな建物を建てたいか設計事務所等に企画依頼します。 事業用建物なら税金等も考慮した事業収支計画をたてます。 それに基づき、金融機関と融資相談を行います。
● 企画設計
お施主様の希望を聞き、敷地の調査、役所調査、法的チェックを行い、最適なアイデア、デザイン案をご提出します。
このご提案までは設計監理料の5%で行います。
● 基本設計
設計者を決定し、設計監理委託契約を行います。
この時点で設計監理料の20%お支払い戴きます。
設計者と充分な打ち合わせを行い、建物の基本構想、プラン(間取り)を決めます。 所轄官庁と必要な事前相談をおこないます。
● 敷地測量、地質調査、近隣折衝
必要に応じ、敷地測量、現況高低測量、真北測量、境界確認を権利者同志で行う。構造設計により、載荷試験、ボーリング調査を行う。
中高層の場合日影長の2倍程度の範囲住民に説明、承認をもらう。(近隣専門会社あり)
● 実施設計 細部のデザイン、材質、電気、構造、設備設計を行います。それに基づき、コスト調整を行う。モデル、パース等により、空間の確認を行う。
● 確認申請 必要に応じ、事前協議(開発、近隣、消防、清掃局)を終了しておく。 官庁(指定申請機関)に事前相談書、建築確認申請書を出します。
● 確認申請手数料を別途お支払い戴きます。
● 確認通知書取得 この時点で設計監理料の50%お支払い戴きます。
以上で設計編は終了です。
次はいよいよ工事監理編に移ります→。
2)工事監理編
●● 工事見積
複数の業者を選定し、実施設計が完了後、建築費見積もりを依頼する。 (1社特命もあり)必要なら、工事工程表、特殊な作業方法等の提出を求める。
●● ネゴシエーション 予算オーバーの場合、業者に対し、設計変更案を提出し修正見積もりを依頼。予算に合うまで上記作業を行う。
● 工事契約 予算及び実績を加味し業者決定し、施工業者と工事契約する。
● 施 工
● 地鎮祭を行う。
(工事の安全祈願及び土地の神様を鎮める為)
施工業者が設計図に基づいて施工します。
● 工事監理、中間検査
着工と同時に監理がスタートし、業者と必要な打ち合わせを定期的に行います。 必要な検査を行い、施主に報告します。
● 上棟式
棟上が出来た時点で上棟式を行う。 (RCなら最上階RC打設時)
● 竣工検査 建物が設計図に従い施工されているか検査を行います。検査には設計者の検査と、所轄官庁の検査があります。
● 引き渡し
建物の完成。 施工業者から施主へ引き渡しを行います。
この時点で設計監理料の25%お支払い戴きます。
その後1年点検があります。引き渡しを受けて初めて建物を使用できます。
● 登 記
建物の登記を行います。土地家屋調査士が代行します。