何故いまコーポラティブなのか

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実は何故、コーポラティブに方向転換しようとしたのか
思い出せませんでした。
年頭の挨拶ではたしか、有料老人ホームへの転換だったような?
昨年暮れにもそう言っていたような気がします。

その後関連業種数社にご挨拶に伺い、不動産ディベロッパーと同じようなスタンスで、アプローチしようと試みました。
確かに一部のディベロッパー出身の組織では同じような反応が得られました。
でも大多数では大きな違和感だけ残ったのです。

3年後との見直しでは東京23区、はじめ首都圏では殆ど介護認定の枠が無い。
当分大きな飛躍は望めそうも無いことを伺ったこと。
設計事務所をパートナーに選んで事業を進める、といった雰囲気がまるで感じられませんでした。
あ、こりゃいかんわ・・。
かくして早々に撤退。

途方にくれて見回すと、いつも一緒に組んでくれるパートナー設計事務所のNさんの話が頭をよぎりました。
そうだ、コーポラティブだ!!
考えれば考えるほど、コーポラティブは設計事務所に向いている方式です。
設計事務所のために作られたのではと、思うほどハマルのです。

この仕事を始めてから十年弱ごとに大転換を経験します。
乗り遅れれば死に直結するくらいの転換です。
前回のときにも反応が半年遅れたために、助走期間も含めて約1年分の損失を蒙りました。
今回もやっぱり半年遅れてます。あ~情けなか。もっと早く決断せんかい。

答えは未だ遥か先。薄明かりのなかで揺れています。
進む方向が正しいかどうか、誰にも答えは出せません。
信じる自分の心の目だけがレーザービームのように先方を真っ直ぐ照らしてくれます。
建築の未来を求めて。我々の本来の役割を求めて。